Back to Japanism
日本らしさに回帰する
天地(あめつち)の初めて分かれた時からずっと、
世界のはじまりのような場所で、
石清水は滔々と流れ続けた。
その清冽な水は菊池川流域に沿って
広がる田畑を潤し、
米をつくって生きた人々の、
豊かな日々へ、幸福な人生へ、
2000年にわたる大地の記憶へと、
つながってきただろう。
ならば、酒づくりはどうか。
われわれがこの土地に湧き出る石清水と、
田圃で収穫された米と水で始めた
かつての蔵人たちを思うとき、
改めて、畏敬の念が混じる。
日本酒は80%以上が水。
だからこそ、蔵と同じ水域で育った米にこだわりたい。
和水の棚田、和水の水、和水の米。
花の香ブランドの酒米を、
全量和水産にするドメーヌ和水を始動することで、
伝統と先人の智慧に、
「土地のちから」を加えてゆく。
それは、単純な掛け合わせではない。
和える(あえる)ことでつながっていく、
花の香の挑戦であり、夢である。